先日、私はセブンイレブンアプリを、
スマホにインストールした。
セブンイレブンはよく行く。
それに近くにたくさんある。
入れない手はないだろう。
実際アプリと話してみると、
セブンイレブンアプリは、
実に気さくな性格のアプリだった。
フレンドリーで、その上太っ腹だ。
セブンイレブン「アプリを入れてくれてありがとう!
カフェラテあげるね!」
私「わぁい!」
セ 「え、3件も店に来てくれたの?
じゃあクーポンをあげるよ!」
私 「ヤッター!」
万事が万事こんな調子である。
また、嬉しいのはバッジシステムだ。
おにぎりを何個か食べると、
おにぎり銅バッジ、
さらに食べると銀バッジ、
そして果ては金バッジがもらえる。
もちろん、おにぎりだけではなく、
おでんバッジや、アプリ起動バッジ、
お店巡りバッジなんかもある。
そしてバッジを得るごとに、
「おめでとう!バッジと引き換え券をあげるね!」
と祝ってくれる上に、
プレゼントまでくれるのだ。
我々はすぐに仲良くなった。
そしてもしかしたらこのまま行けば、
名誉セブンイレブン店員に
なれるかもしれない。
そんな風に考えていた時もあった。
だが、事はそう単純ではなかった。
我々の蜜月関係は、
次第に様子がおかしくなりはじめたのだ。
それは、銅バッジをいくつか
取った頃だろうか。
段々先方の態度が変わりはじめた。
セ 「へー、おにぎり10個食べたんだ?
じゃあ次は20個ね」
私 「うーん、わかった」
セ 「弁当は普通10回は買うよね」
私 「まぁ、そうかもしれない・・・」
そして今となっては、
セ 「バッジが欲しい?
なら180日間連続でアプリを起動しな」
私 「は、はい・・・」
セ 「は、クーポン?
店を45件回ったら考えといてやるよ」
私 「ぜぇはぁ」
今では夫婦関係は冷え切り、
私は一方的に貢ぎ続ける毎日だ。
一体どうしてこうなった。
一体どこで道を誤ったのだろうか?
そんなことを考えながら、
今日はアプリ通算12杯目の
カフェラテを飲んだ。
次のバッジは近い。