先日、友人のO氏と
高級カフェに行ってきた。
コーヒーでも紅茶でも
どれも1杯最低千円オーバーだ。
なぜ行くことになったのか?
理由は特にない。
暑くなってきたので、
ヤキが回ってしまったのだ。
カフェに入ろうすると、
コンシェルジュみたいな人が
洗練された手つきで
ドアを開けてくれた。
そして、物腰柔らかに
人数や席の希望を聞いて来た。
「アッ、いや、すいません。
あっしらのような下層市民が・・・」
と、逃げ帰りたくなったが、
何とか踏みとどまった。
高い店はなぜあんなに
ハードルが高く感じるのだろうか。
ともあれ、友人と力を合わせて
なんとか無事入店することができた。
すでにして疲労困憊していた。
次は注文だ。
我々はどきどきしながらメニューを見た。
O 「全品にサービス料が上乗せされる
って書いてあるな。
どんなサービスをしてくれるんだろうな」
私 「あらー、こぼしちゃったんですね~
お口ふきますね~
みたいな」
O 「ここは介護施設かなんかか?」
我々はパフェを注文した。
そして来たパフェは豪華で、
値段も標高も高かった。
味も繊細で奥行きを感じる。
O 「これはうまいな。
2層目に入っているフルーツは何だろう?」
私 「ここでサービス料だ。
シェフを呼び出して
根掘り葉掘り聞こう」
O 「いや、それはちょっと・・・」
我々は緊張しながらパフェを食べた。
しばらくすると、
近くのソファー席に座っていた
騒がしいマダム集団が
去っていた。
O 「ずっと聞き耳を立てて、
マダム達の話を盗み聞きしていた」
私 「結構なご趣味をお持ちのようで」
O 「なんか家でため息をつくと、
夫に怒鳴りつけられるらしい。
休める場所がないんだって」
私 「サービス料払ってるんだし、
夫をどつきに行かせよう」
とても場にふさわしくない
野蛮なトークを繰り広げた。
そして、結局サービスが
何なのかわからないまま、
10%割増料金を支払った。