今日は体に残ってしまった傷の話をした。
「昔盛大に転んで3針縫った」とか、
「自転車で電柱に激突した」などと
皆、過酷な戦いの中に
身を置いていたことが浮き彫りになった。
私もその1人である。
私は幼い頃に飼い猫に戦いを挑んで
返り討ちに遭った傷を見せた。
戦いの熾烈さを理解して、
皆絶句した。
あとほんの数センチズレていたら、
今この場にはいなかったかもしれない。
名誉の負傷というやつだ。
しかし、天ぷらを揚げてる時に
油が数滴飛んで痕になってしまった人の話を聞き、
私より過酷な人生を送ってきた者がいると知り、
絶句せさざるを得なかった。
どうやら、上には上がいるようだ。
そして、もしかしたらこの世には
天ぷらで油がはねるより恐ろしいことも
あるのかもしれない。
この世界の残酷さを知り、
戦慄せざるを得なかった。