今日、友人とオンラインで
話していたときのこと。
コロナが落ち着いたら、
皆でフランス料理を
食べに行きたいね、
という話になった。
フランス料理は良い。
具体的な料理名はまるで
出てこないのだが、
とにかく雰囲気が良い。
料理の味よりも、
マナーの洗練さに心惹かれる。
そんな話をしたところ、
「どんなマナーに洗練さを感じる?」
と、問われた。
そう問われてみると、
やはり具体的なものが
何も浮かばなかった。
普段、自分がフランス料理に対して、
いかにふわっとした印象論しか
持っていないかを痛感した。
何となく空気だけで語ってしまう。
そういう怖さがフランス料理にはある。
私ではない。
フランス料理の問題だ。
しかし、フランス料理について
語り始めてしまった手前、
それとなく有識者っぽいことを
言わなければならない。
私は少し考え、
「ほら、ナイフとフォークとかを使うやつ!
ナイフとフォークは洗練されていいね!」
と答えた。
これは大いに誤解を与える返答だった。
普段、料理にナイフもフォークも
使わず、手づかみで食す蛮族。
それが私に向けられた評価である。
手づかみはいいぞ。
素材本来の良さを触感で
味わうことができる。
みんなも是非やるといい。
私が蛮族のマナーを教えてあげよう。