だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

上野旅行記

昨日も書いた通り、

上野へ行ってきた。

上野は恐ろしい町だった。 

 

まず、住民のほとんどはパンダだ。

ありとあらゆる施設が

パンダ向けにデザインされている。

 

なので、ファッションも

基本的にパンダ向けの店しかない。


f:id:buddha01:20200728221843j:image


f:id:buddha01:20200728221904j:image


f:id:buddha01:20200728221917j:image

 

当然、注意書きも全てパンダ向けだ。


f:id:buddha01:20200728221932j:image

 

 

恐ろしいことに、鳩さえもパンダだった。


f:id:buddha01:20200728221949j:image

 

すべてがPになる。

 

もちろん、用事で会った人達も

軒並みパンダだった。

しかし、幸い言葉が通じる

パンダだったので、

用事は滞りなく進んだ。

 

だが、異変は突然起きた。

私の同行者が、出されたお茶を

飲んだ瞬間、突如として

苦しみ始めたのだ。

 

「ウッ!苦しい!水、水をくれ!」

 

そう叫んでいる内に

彼の図体は大きくなり、

身体中が白黒の体毛で

覆い尽くされ始めた。

 

うめき声も次第に

「水をくれ」から

「笹をくれ」に変わっていった。

 

テーブルを見ると、いつの間にか

飲み物と一緒に笹も出されていた。

 

彼はそれを夢中で取り、

もっしゃもっしゃと食べながら、

 

「俺がッ・・・俺が人間の内に殺してくれ!!」

 

と、竹槍を渡してきた。

 

しかし、私が躊躇していたら、

全身をP-ウィルスに侵され、

 

「笹、うま・・・」

 

などと漏らし、気だるげに笹を食う

ごく普通のパンダになってしまった。

 

私は他のパンダを見渡した。

その目は顔の黒模様に隠され、

何を考えているか

窺い知ることができない。 

だが、それは漆黒の闇のように

黒々としたものだった。

 

私は恐怖に取りつかれ、

すぐにそこから走って逃げた。

そして、この事実を伝えるために、

ブログを書き始めた。

 

だが、キーボードを打つ手には、

白と黒の体毛が・・・

(手記はここで途絶えている)

 

 

 

 

Follow @buddha0123