昨日、友人の水田氏と上野へ行った話を書いた。
そして我々は帰りにアメ横に寄り、
下町っぽい店を求めた。
しばらくそこらへんをうろついていると、
目の前にゴミが転がってる店が目に付いた。
しかも入り口がビニールになっている。
縛ればそのままゴミの日に出せそうだ。
我々はゴミ袋に詰められる
可燃ゴミのごとく、
このビニール袋酒場に飛び込んだ。
さて、店内は椅子や机も
粗末なものだった。
ビール瓶のかごを
積んだだけのものも結構ある。
まるで空襲後に建てられたバラックだ。
これぞ下町。
こういうものを求めていた。
席に着くとまずは飲み物を注文した。
そしてそれを飲んだ。
水 「なんとも言えないな」
私 「うーむ、この薄さ。
絵に描いたような安酒だ。
下町という感じで良い」
続いては食べ物だ。
食べ物もいくつか注文した。
しばらく経ってから出てくると、
水 「あれ、頼んだものとちがくない?」
私 「まぁここ上野だし。
郷に入りては郷に従おう」
水 「そうだな」
あと、メニューをよく読むと、
気になることが書かれていた。
水 「おい、席料とか書いてあるぞ!
この有り様で席料を取るのか」
私 「いや、これは
『こんな席ですいません』
ということでお金がもらえるのだと思う」
水 「それは素晴らしいな」
※実際は席料をむしり取られた。
また、周りの席を見渡すと、
酔っ払ったサラリーマン達が、
灰皿のタバコを燃やして
火遊びを楽しんでいた。
私 「あんなことして許されるのだろうか」
水 「まぁここ上野だし」
私 「上野なら仕方ないな」
このように色々なことがあったが、
一番気になったのは食べ物の遅さだ。
とにかく食べ物が出てこない。
焼き鳥を注文しても
出てくるまでに数十分とか平気でかかる。
水 「来るの遅すぎじゃない?」
私 「今狩っている最中なんだと思う」
水 「やっぱこのへん多いのかね」
私 「まぁ上野だし」
水 「上野なら仕方ないな」
しかし、さすがに来るのが遅すぎるし、
何より食べ物がまずい。
というわけで店を出ることにした。
だが会計の際、
水 「なんか高くないか?」
私 「変だな。レシートをもらおうか」
そしてレシートくださいと言ったら、
こんなのが出てきた。
裏
まさにチラシの裏レベルだ。
水 「ひっどいな」
私 「まぁ上野だし」
水 「上野なら仕方ないな」