普通、人は睡眠を取れば、
体力は回復するし、眠気も取れる。
そして、それは睡眠時間に比例する。
睡眠時間3時間の人より、
6時間の方が回復量も高いし、
眠気も少なくなる。
寝れば寝るほど体に良い、
というのが我々布団愛好家の通説だ。
しかし、時にそれを覆す事象が起こる。
それが布団中毒症である。
ひとつ、アルコール中毒に例えよう。
普通は酒をしばらく飲めば、
限界量に近づき、
酒を飲みたい欲も失せてくる。
だが、アルコール中毒になると、
飲めば飲むほど飲みたくなり、
永遠に飲み続けることになる。
布団中毒症も同じだ。
しばらくは安らかに眠れるが、
限界を超えて眠り続けると、
寝れば寝るほど眠くなる状態に陥る。
眠気がオーバーフローを起こし、
体内のお布団にくるまっていたい願望が
暴走を始める。
今日の私に起きたこともそれだ。
ずっと布団に包まれてすやすや眠り、
それでも寝足らず、
結局15時間ほど眠り続けた。
危ないところだった。
あともう少ししていたら、
眠気がスパイラル現象を起こし、
永遠に寝続けることになっていた。
布団中毒症は恐ろしい病だ。
今日1日を棒に振ったのも、
私のせいではない。
病気のせいだ。
一体誰が私を責めることができようか?
いずれこの病気は学会でも
明らかになるだろう。
そして病気である以上、
本人に帰責性はない。
なので、明日から様々なことの
言い訳に使っていこうと思う。