除湿機については、
これまで何度も書いてきた。
今日も除湿機の話だ。
日曜にまた新たな除湿機との出会いがあった。
そのきっかけは除湿機仲間のツトム氏(自称)である。
彼からはいつも
「俺の除湿機を見にこないか?」
「俺の除湿機を見にこないか?」
「俺の除湿機を見にこないか?」
と100回ぐらい誘われていた。
そういうわけで実際に
見に行ってきた次第だ。
さて、その自慢の除湿機の
性能について紹介しよう。
まず、友人はごく普通の
1人暮らし用賃貸アパートに住んでいる。
だが、除湿機は40畳用のパワー型だ。
これは頭がおかしい。
例えるならば、日曜に開かれる
朗らかな少年草野球大会に、
突然目を血走らせたメジャーリーグ選手が
殴り込んでくるようなものだ。
正気の沙汰ではない。
私は恐る恐る友人宅へ向かった。
家に招きあげられると、
友人は早速除湿機のスイッチをつけた。
そして解放されたモンスターはうなりをあげた。
除湿機 「フオオオオオオォォォォォンン!!!!」
私 「うるっさい!」
ツトム「どうだ?パワーを感じるだろう?
このマシンは俺を寝かせてくれないんだ」
そして数分後。
私 「カハッ、カハッ!
喉が枯れて声が・・・」
ツ 「体中の水分が奪われる。
これをつけっぱなしにすれば、
いつでも死ぬことができる。
いつでも自決できる。
自決権が得られる」
私 「自決権ってそういう意味じゃないよね?」
そうこうしている間に除湿機は
さらに力を増し、
部屋の湿度はみるみるうちに下がっていく。
私は命の危険を感じた。
私 「み、水・・・」
ツ 「まるで別の大陸に来たみたいだろう?」
私は薄れゆく意識の中で、
中央アジアの乾いた大地を見た。