皆さんはグランドセフトオート(以下GTA)
というゲームをご存知だろうか?
有名な作品なので、
知っている方も多かろう。
休日に友人の家にお邪魔した際、
これをプレイすることがあった。
我が家には最近電気文明が
到達したばかりなので、
ゲーム機なんてものは無い。
人の家でやるしかないのだ。
さて、GTAは自由度の高いことで
有名なゲームである。
このゲームの中では何でもできる。
本当に好き放題できる。
順を追って説明しよう。
まず、キャラクターが自由に選べる。
こんな普通の人から、
ピエロさんや、
普段あまり見かけないような人まで、
よりどりみどりだ。
次にフィールドも自由に選べる。
山でも街でも海でもお好みのまま。
そして次が肝心なのだが、
プレイスタイルも完全に自由だ。
本当に自由なのである。
山の中をのんびり
ハイキングすることもできるし、
街の中を暴走することも可能だ。
プレイ方法によっては、
ゲームのジャンル自体が
変わってしまう。
まるで現実世界そのものだ。
さて、ゲームを始めるにあたって、
私はいくつかのルールを決めた。
何でも許される世界だからこそ、
自分の中にルールが必要だ。
そうすることで法と秩序が生まれる。
道徳とはそういうものだと思う。
今回の私のプレイスタイルは、
峠道で他のドライバー達と
車でレースを楽しもう。
レースで勝つには、
いくつかコツがある。
まずはスピード。
次にハンドルさばき。
そして銃で相手の車をパンクさせること。
大切なのは3つ目だ。
それ以外はどうだっていい。
ここで私が自分に課した
厳しいルールはこうだ。
それは、武器は
ショットガンしか使わない、
ということだ。
もし火炎放射器や、
グレネードランチャーを使えば、
勝敗はあっという間についてしまう。
それでは対等な勝負とは言えないだろう。
私はスポーツマンシップにのっとり、
ゲームを開始した。
しかし、運転しながら
ショットガンを撃つのは、
意外と大変だった。
全然敵に当たらない。
私 「うーん、うまくいかないなぁ」
友 「タイヤなんて狙うからだよ。
ボンネットを狙わないと」
私 「そっか!」
友人はショットガンで
次々と車を破壊していった。
友 「俺は峠の鬼だ」
私 「文字通りの意味でだな」
そして峠は車の墓場と化していった。
こうして我々はレースを楽しんだ。