紅茶の味は、Wi-Fi(ワイヒャイ)の速度によって変化する。
そんな学説が天からもたらされたのは、
今さっきのことだ。
要するにただの思いつきである。
だが、現実をつぶさに観察してみると、
実は紛れもない真実だと気づく。
同じ紅茶を飲んでも、
Wi-Fiの速度が速いか遅いかで
だいぶ味が違うのだ。
例えばWi-Fiの速度が速い時は、
逆に時間は穏やかに流れ、
紅茶の味わいは増し、
まるで英国紳士のように
ティータイムを楽しむことができる。
が、遅い時はピューリタン革命時の
英国人民のごとく激昂し、
紅茶をルーターにぶちまけたくなるのだ。
これは私の調べによれば、
Wi-Fiが紅茶の成分を変化させたから、
ということになる。
さて、では紅茶に含まれる
成分と言えば何だろうか?
多分タンニンを挙げる人が多いと思う。
タンニン。
もう名前からして不吉だ。
私は今、中学のクラスの担任を思い出して、
とても嫌な気分になった。
こんな物質が体に良いはずがない。
だが、一概にそうとも言えない。
ここでWi-Fiが関係してくる。
例えば、試しに担任に
電磁波を浴びせてみよう。
恐らく激昂して大変なことになると思う。
タンニンだって同じことだ。
タンニンにWi-Fiなんか当てたら
不安定化し、暴発するに違いない。
その結果、紅茶の味は崩壊し、
人を凶暴にする有毒物質と化してしまうのだ。
しかし、超高レベルの電磁波を
担任に当ててみたらどうだろうか?
きっと担任は一瞬で蒸発してしまうはずだ。
タンニンも同じである。
Wi-Fiの速度が速ければ、
タンニンは消滅し、無毒化される。
こういうことではないだろうか。
話をまとめよう。
Wi-Fiの強弱によって、
タンニンと呼ばれる有害物質が増減し、
紅茶の味が変化する。
証明終わり。
以上の通りである。
ご理解いただけただろうか?
そして理系の諸君はどう思っただろうか?
これが文系の考え方である。
わからないところは
筆者の気持ちを考えてほしい。
それでは。