昨日は出張先で、
しいたけをたくさん手に入れた!
どこで?とは問わないで欲しい。
任務の性質上、
出張先、所属、階級は
明かせない。
この世には知らなくて
いいこともある。
ともあれ、たくさんの
しいたけを使って
料理をしてみた。
例えば、しいたけとベーコンの和風パスタ。
これはしいたけとベーコンを、
バター醤油とにんにくで炒め、
あとはパスタにからめるだけだ。
誰でもできるので、
みんなも是非やってみてほしい。
他にも煮物だの、揚げ物だの
色々とやろうと思った。
だが、しいたけの量は
あまりにも膨大だった。
とてもじゃないが、
ちまちま料理していたのでは
間に合わない。
そこで最終兵器、鍋の登場である。
戦争において、
いかに多くの戦力を
短期間の内に集中できるかが、
勝敗を分けるという。
それは料理にも同じことが言える。
いかに多くのしいたけを
短期間で投入できるかが、
この戦いのすべてだ。
そして、それをこなせるのは、
鍋料理をおいて他にない。
全ての矛盾を解決するための
しいたけ鍋を作った。
友人も呼び、しいたけの
消費を手伝ってもらった。
圧倒的しいたけを前にして、
「こんなにたくさんのきのこ、
どっから取ってきたんだ?」
と尋ねられた。
「別にいいじゃないか、そんなこと。
大切なのはどこから来たかではなく、
いまここにいることなんだ」
と答えると、
「それもそうだなぁ」
と納得してくれた。
大丈夫。
昨日、押収したファイルには、
「S-ウィルス(Shiitake-Virus)は、
加熱処理することによって、
無毒化される」
と書いてあった。
運が良ければ明日も
まだ人間でいられるはずだ。