今日はとても寒かった。
風もとても冷たい。
「寒くて体が動かない・・・」
そんなことを漏らすと、
「なに変温動物みたいなこと言ってんだ。
恒温動物としての誇りを持て!」
と言われた。
「そうか、自分は恒温動物だったな」
私は恒温動物としての自覚と
誇りを取り戻した。
我々は変温動物と違い、
自分の運命は自分で切り開けるし、
自分の体温も自分で決められるのだ。
もっと矜持を持たなければ。
私は恒温動物として
強く生きていこうと心に誓った。
だが、やはり寒いものは寒かった。
体は動かなかった。