エナジーバー。
それは、カロリーメイトや
一本満足バーなどの、
サクッと栄誉補給できる食品のことだ。
忙しい朝でも、移動しながら
食べられるお手頃フードである。
今日の私はエナジーバーを必要とした。
今朝は寝坊してしまったため、
朝食を取る時間がなかったのだ。
とはいえ、もはや買う時間もない。
なので、家にあるエナジーバーを探した。
しかし、残念ながら、カロリーメイトも
一本満足バーも見つからなかった。
だが、一本だけ日本が誇る
伝統的エナジーバーを見つけた。
そう、羊羹である。
これはバリバリ働く社畜武士や、
ハードコア平安貴族に開発された
究極の栄養食である。
幕府や朝廷へ急いで登庁する時、
通勤牛車内でもっしゃもっしゃ食べる。
すると、糖分が補給されて脳が活性化し、
3倍の速度で切腹や蹴鞠が可能となる。
私は勢いよく羊羹を貪った。
そして、一気に外へ飛び出た。
効果を期待しているぞ、羊羹。
日本の力を見せてやれ。
実際、効果は数分で現れた。
私「ウッ、気持ち悪い・・・」
電車内で私は体調を崩した。
そして、胃の中は、
あんこパニックに陥った。
私は急速にエナジーが
失われていくのを感じた。
日本のエナジーバー。
それは宿主からエナジーを
吸い取る魔の暗黒棒であった。