先日、色んな種類が入った
チョコの詰め合わせを買ってきた。
中には色とりどりのチョコが入っていた。
これを一気に食べず、
毎朝1つずつ食べていく。
そうすれば日々が楽しみになる。
家も元気よく出られるだろう。
毎日違った味が私を待ってくれている。
そう思うだけで、元気がわいてきた。
ここしばらくはそうしたチョコ生活を送った。
結論から言うと、
チョコは色とりどりに不味かった。
みんな違ってみんなまずい。
毎日違った敵が私を待ち構えている。
そうした緊迫の朝となった。
まず最初に食べたのはキャラメルチョコだ。
ガツンと甘い物を食べて、
ガツンと気合い入れていこう。
そう思い、最初の朝に食べた。
食べてみると、度を超えた嫌な甘さが
胃腸にガツンと来て、
ガツンと電車内で気持ち悪くなった。
まずいスタートである。
お次はルビーチョコ。
私はこれまでのところ、
残念ながらルビーを食べたことがない。
それどころかダイヤもサファイアも
食べたことはなかった。
実際のルビーの味とどれぐらい近いか、
検証できないのが残念だ。
ルビーチョコはどうだったかというと、
ガツンと気持ち悪くはならなかったが、
じわじわと気持ち悪くなった。
さすが宝石。
代償は高くついた。
宝石は口に入れてはいけません。
その翌日は、腹に一物抱えてそうなチョコを選んだ。
食べてみると、内部にドロォっとした
何らかのクリームが入っていた。
いかにも外国の味付けの
濃厚なまずさがある。
おかしいな。
元気を出すためにチョコを買ったのに、
どんどん元気を奪われていくぞ。
その次は他の一物抱えてそうなチョコだ。
また別のドロォっとしたクリームが入っていた。
何か対人関係に悩みを抱えてそうな、
腹に来るようなまずさがあった。
その次も別の味のドロォっとしたクリームチョコ。
ドロォっとしたやつ、もうやだぁ。
最後は、何の飾り気がない
ノーマルチョコだった。
一番オーソドックスなやつだ。
こちらはさすがシンプルなだけあって、
シンプルにまずかった。
でもそれがいい。
朝から複雑にまずいものなんて食べたくない。
あのドロォっとしたやつとか最悪である。
やはり朝はシンプルにまずいものが食べたい。
みんなもそう思うだろ?
そんな感じで日々を過ごし、期せずして
今日ようやくチョコを食べ終えた。
もうチョコはいいっす・・・
という感じのバレンタインであった。