先日、友人と浜離宮恩賜庭園へ行ってきた。
浜離宮恩賜庭園とは、東京の一番東の方にある
海に面した庭園だ。
当日は庭園の最寄り駅で友人と合流した。
庭園までの道の途中には、
あの有名な電通本社ビルがある。
ビルが視界に入った瞬間、
我々は強い疲労感を感じた。
辺りには暗黒が立ちこめ、
太陽の光すら届かない。
我々はビルの前を通り過ぎただけで、
危うく過労死しそうになった。
この社会の闇だ。
さて、それとは打って変わって、
浜離宮恩賜庭園はとても良い雰囲気の庭園だった。
こんな感じ。
どうだろうか?
私の低すぎる撮影力のせいで台無しだろう。
庭園内には、池や川がそこかしこにあり、
木々や緑もあふれていた。
そしてひらひらと舞い散る葉っぱ達。
友 「なかなか良い場所だな」
私 「趣があるなぁ」
友 「!!
ペッペッペッペッ!
クソッ、口の中に葉っぱが入ってきやがった!」
私 「趣がないなぁ」
友 「あれは何だろう?」
私 「多分、罪を犯した従業員を晒し者にする部屋だと思う。
もちろん扉は内側からは開けられないようになっている」
友 「かわいそう」
海を見渡せる方へ行くと、
将軍が漁師達を見下ろして楽しむための
茶屋の跡地があった。
友 「火災で焼失したらしい」
私 「天罰だな」
ちなみにこの庭園では昔、
鷹狩りが行われていたそうだ。
何だかシュールな光景だ。
しばらく歩いていると、
遠くに銅像が見えた。
友 「お、あの銅像は何だろう?」
我々は近寄って確かめてみた。
友 「ウマシマデノミコト像だってよ」
私 「うーん、惜しいな」
庭園には少し高い丘のような場所があった。
友 「あれは将軍お上がり場というらしい。
上がるか?」
私 「いや、将軍じゃないから上がれない」
友 「じゃあ何なの?」
私 「仏」
友 「将軍って仏より偉いんだなぁ」
そんなわけで我々は
庭園を存分に堪能できたと思う。
私 「やはり緑は良い」
友 「ああ、自然が一番だ」
しかし、海の方へ目を向けると、
水上バスが視界に入った。
友 「お、かっこいい!
あれ乗りに行こうぜ!」
私 「行こう行こう!
やっぱ、文明の利器が一番だ!」
我々は自然や庭園のことはさっぱり忘れて、
水上バスへと走っていった。