今日は所用があって六本木に立ち寄った。
六本木には東京ミッドタウンという区画があり、
そこには多くのブルジョアな
ロッポンギャー達が住んでいる。
私は怖いもの見たさで足を運んでみた。
敷地に入ると早速、
殺人警備ドローンが襲いかかってきた。
しかし、来る途中のコンビニで
買ってきたショットガンのおかげで、
なんとか切り抜けることができた。
持ってて良かったショットガン。
私はまず、ショッピングコーナーへと
足を踏み入れた。
そこにはあの有名なリッツカールトンの
喫茶店があった。
マダム達が飲んでいる
一杯一杯の紅茶の値段・・・
それは一般的サラリーマンの
生涯賃金に相当する。
もちろん紅茶は有機栽培だ。
また、道ばたには所々こんな噴水がある。
もちろんこれらは同じ重さの原油より高い
高級オーガニックミネラルウォーターだ。
とてもおいしいので、
見かけたらゴクゴク飲んでみよう。
あとはミッドタウン内には
こんなものもあった。
天上人であるロッポンギャー達は
この光の中から降りてくる。
いつも闇から這い出てくる
私とは大違いだ。
私も光の中から出現してみたい。
さて、ミッドタウンの中心部には
巨大なミッドタウンビルというのがある。
そこには豪華なエレベーターが
立ち並んでいるが、その前にはゲートがあった。
ゲートでは、資産と経歴が記された
市民IDの提示を求められる。
そして年収が1000万以下だと
ブブー!という効果音が鳴り響き、
床が抜け落ちるシステムだ。
本当に恐ろしい場所である。
ちなみにゲートはいくつもあり、
最後のゲートをくぐるには
秒収3億円は必要だ。
みんな頑張って目指して欲しい。
そんなこんなで私は、
ミッドタウン内の探索を終えた。
しかし、やはり見れば見るほど
私がこんなところにいるのは
場違いな感じがした。
人間、身の丈にあった場所に
いるのが一番だ。
そんなことを思いながら、
金髪モヒカントゲトゲ肩パッド姿の私は、
鎖をブンブン振り回しながら、
元いたスラム地区、零本木へと帰って行った。