乾燥湯葉を買ってきた。
大は小を兼ねるという世界観に基づき、
袋のサイズは特大である。
ポテトチップス袋の2倍ぐらいの大きさだ。
中に湯葉が沢山入っている。
試しにお吸い物に2切れほど入れてみた。
すると、途端に京都の本格お吸い物に早変わりだ。
これは良いものを買った。
しかし、問題がある。
湯葉があとお吸い物数百杯分はあるということだ。
どう考えても使いきれない。
この瞬間、大は小を兼ねる理論は、
ガラガラと音を立てて崩れて行った。
今、私は全てのものに湯葉入れるマンになっている。
味噌汁を作る。
湯葉、入れてみるか。
キムチ鍋を作る。
湯葉、入れてみるか。
ラーメンを作る。
湯葉、入れてみるか。
今後の人生、湯葉と二人三脚で
頑張っていこうと思う。
そして、湯葉のようになめらかに、
全てを受け流して生きていきたい。