今日は整形手術を行った。
被験者は消しゴム。
しばらく使っていなかったので、
表面がかなり汚れてしまっていた。
あと先端の方は他のペンの色がついて、
変色していた。
「これじゃ全然モテませんよ」
と消しゴムも嘆いていた。
そんな悩みを解決すべくオペ開始。
表面を削って綺麗にし、
先端部分はどうにもならないので、
全体の3分の1ほど切り取った。
もし人間の整形で顔面の3分の1を
切除したら大変なことになってしまうが、
消しゴムはそれが許される。
消しゴムには人権がないからだ。
ともあれ、そんな荒業の結果、
消しゴムはピカピカになった。
鏡を見た消しゴムは
「まるで自分じゃないみたい。
これで赤鉛筆にもシャーペンにもモテモテ」
と満足げだった。
しかし、私はボールペン派なので、
消しゴムを使うのはまた当分
先になると思う。
そうしたらまた整形手術が
必要になるだろう。
だが、大丈夫。
まだ3分の2が残っている。
あと1回は耐えられるはずだ。