今は電車内。
こんな時間というのに、
隣の座席で勉強をしている
おじさんがいた。
参考書を見る限り、
司法試験のようだ。
「すごいな、会社帰りで
勉強できるなんて・・・
夢に向かって
頑張ってるんだなぁ」
と感心したのが、
3駅ほど前のこと。
しかし、先ほどから
眠そうになり、参考書を閉じて
「ンン・・・」と言いながら、
ストロングゼロを飲み始めたところ。
おい、諦めんなって!
夢は一体どうしたんだ!
「ンン・・・」じゃないよ!
弁護士になるんだろ、なぁ!
と、さっきからずっと
心の中で叫んでいるが、
おじさんは本当にうまそうに
ストロングゼロを飲んでいる。