久しぶりにモノレールに乗った。
今日はそのことについて書こうと思う。
前に乗ったのはいつだっただろうか。
確か後輩と乗っていて、
「やはりレールが敷かれた人生って
面白くなさそうだよね」
と言ったら、
「先輩、ここレールの上っすよ」
と返されたことが記憶に残っている。
そんな昔のことを思い出しながら、
駅のホームで待っていると、
こんな注意書きがあった。
「線路内は電気が流れているため、
絶対に立ち入らないでください！」
そんな・・・
それでは線路に入り、
車両と一緒に楽しむという、
本来の悦びの1つが
失われてしまう。
しかし、そんなことをしなくとも、
そもそも乗るのだから、
一緒に楽しんでいるだろう
ということに気づいた。
どうやらロジックを詰めるのが甘すぎた。
車両はとても未来的なデザインだった。
乗ると、自分は未来に
生きているのだな、
という実感が得られた。
バージョンアップの通知も来た。
未来的なものに乗っていると、
スマホまで未来的になっていく。
これだからモノレールはやめられない。
今日乗車したモノレールは
有人運転だった。
先頭車両へ行くと、
運転手が真剣に運転していた。
だが、もしゆりかもめの
魔の手がここまで来たら、
この人は機械に職を奪われ、
失業することだろう。
がんばれ！
絶対にゆりかもめに負けるな！
人間は機械より強いんだ！
私は陰ながら応援した。
だが、心配はいらなそうである。
彼のドライビングテクニックは本物だ。
列車は滑るように進んでいく。
あまりに滑らかなので、
車内は居眠りしている客が何人もいた。
私もその1人だ。
なので、途中の景色や
乗り心地は全く記憶にない。
だが、それでもいいんだ。
彼らが失業せずに済むならば。
