先日、盛大にすっ転んでしまい、
足を打ってしまった。
そのため、病院で湿布をもらい、
最近はそれを足に貼っている。
湿布には独特のにおいがある。
かなり好き嫌いが分かれるところだ。
今日は私の前を通りがかった知人から、
「ぶっだから僕のおじいちゃん
みたいなにおいがする」
と言われた。
私はそれを聞いた時、
「重い話を聞いてしまったな・・・」
と思った。
彼のおじいちゃんは・・・湿布だ。
恐らく彼のおばあちゃん
あたりが人間で、
彼の親御さんは湿布と
人間のハーフだろう。
そうだとすると、彼にも
4分の1は湿布の血が流れている。
湿布族の境遇は過酷だ。
人間からは差別され、
次々と使い捨てられていく運命だ。
きっと彼もさぞ大変な
人生を送って来たんだと思う。
そんな湿布族の末裔なのに、
人間社会に適合し、
まるで湿布らしさを
感じさせない彼は立派だ。
尊敬に値する。
今後はきちんと彼のことを、
人間として扱おうと思う。
たとえ体が湿布になったとしても。