こんなタイトルをつけて、とうとう頭がおかしくなってしまったとか思われるかもしれない。
だが、これはれっきとしたサンシャイン水族館のイベントだ。
毒毒毒毒毒毒毒毒毒展というらしい。
そして今回は以前と違って、妥協せずにちゃんと水族館へ行ってきた。
先日友人と共に行ってきたので、今日はそのことを書こうと思う。
さて、毒展だが、その名の通り毒をもつ生き物の展示だ。
そこには毒ガエルや毒魚、毒ムカデや毒を吐くおじさんなどが展示されている。
フロアは毒の沼地になっている。
一歩進むごとにダメージを受ける仕様だ。
あたりには力尽きた冒険者達の屍が転がっている。
しばらくしたらスタッフが棺桶に入れて運び、
教会で生き返らせてもらうシステムだ。
我々は慎重に入場した。
私 「ここに足を踏み入れたからには、
我々もすでに展示物ではないのか。
もっとこう、毒々しい存在になった方がいいのではないか」
友 「それもそうだな」
私 「クソ!こんな人生やってらんねぇぜ!」
友 「そうだそうだ!もうおしまいにします!」
我々はポイズンヒューマンとなって進んだ。
さて、毒を持つ生物だが、いくつか心に残ったものがある。
それらを紹介したい。
画像を張るのは面倒なので、気になったら各自ググって欲しい。
まずはコモンフグ。
このフグの毒は言語障害を引き起こすらしい。
これには思い当たることがあった。
私は初対面の人間と遭遇した時、失語症に陥ることがよくある。
間違いなくこのフグの仕業だ。
きっと気づかぬ内に私に毒を注入しているに違いない。
本当に許せない存在だ。
世界最大のヤスデらしく、体長は20センチ以上にもなる。
オレンジ色の毒を発射し、触ると皮膚がただれるそうだ。
皆さんもいつもよく帰宅途中のタンザニアで、
ヤスデをつつきたくなっていると思うが、
ぐっとこらえてほしい。
あとはエラブウミヘビ。
噛まれると毒が徐々に体を蝕み、
48時間以内に心不全や呼吸麻痺で死に至る。
上司などへのお歳暮に最適な一品だ。
その後、毒展を出て、通常の展示コーナーへと足を運んだ。
タイミングよくアシカショーが行われていたので、
そちらに寄ることにした。
見ればアシカがボールを頭に乗せたり、
リフティングしたりしている。
友 「君、あれできるか?」
私 「いや、無理だ」
友 「僕も無理だ」
一体どれだけの人があれと同じことができるだろう?
そう考えると、アシカの方が人間より優れた存在のような気がしてきた。
もしかしたらこの先、人類に取って代わるのはアシカなのかもしれない。
最後にクラゲのコーナーへ行った。
そこではプランクトンの説明がなされていた。
なんでも、自ら推進能力を持たずに浮遊している存在は、
大小を問わずプランクトンと呼ぶらしい。
つまり、結構な大きさを持つクラゲでも、プランクトンの内に入るそうだ。
それ以上大きい生物でもそうなのだろう。
私 「私はプランクトンなのかもしれない」
友 「僕も社会的プランクトンだなぁ」
そして二匹のプランクトンは人の流れに身を任せ、
どこかの深海へと流れていった。